DXはよく知らないと平気で答える中小企業経営者
Webのニュースや経済新聞などの記事によく取り上げられる中小企業経営者のDX認知度調査。
2023年現在、ある調査では「DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か知っているか?」という質問に対し、約3割が「知らない」または「よく知らない」と回答し、約5割が「知っているが、説明できるほどではない」と回答したらしい。
国内におけるDXと言う言葉は、2018年に経産省が定義し、世界的にもデジタル化が遅れている現状を改善するため、補助金などの制度で広く推進しているにも関わらず、中小企業の経営者は「よく知らない」と簡単に答えてしまう。
私はDXを推進していないことではなく、「よく知らない」と平気で行ってしまう体質に大きな問題があると思っている。
現状を把握しようとしない経営者
DXのことを「よく知らない」と平気で答える社長がいる会社に正直「就職したいと思うだろうか」。
現代は生活あちこでデジタル化が進んでおり、未だに紙だらけの職場や全員で会議室に集まるミーティングをする会社に未来を見いだせない社員は退社を選んでしまう。
そして退社した若手社員のことを「我慢できない年代」と吐き捨てる経営者がまだ存在すると聞く。
そんな状況に危機感を感じてデジタル化やDX推進の支援を依頼してこられるお客様と接しているので、少し大げさに書いたかもしれませんが、契約に至らなかった経営者の方のマインドはある点で共通していると感じています。
40~60代の中小企業経営者における共通点
デジタル化には困っているが、本気で投資しない経営者の方の特徴がいくつかあります。
- 一つは先に述べたITやDXなどの知識を習得しようとしない姿勢
- もう一つは現状の継続に未来が無いことに気づいていない点
この2つは気持ち一つで変えることが出来るとても単純な事ですが、膝を突合せて話をすると経営者ならではの「孤独感」と「余計なプライド」が邪魔をしていると気づきました。
本当に必要なのは最低限のデジタル化スキル
bitgateではバーチャルCDO/CIOサービスを通じて、中小企業の情報化戦略策定や推進支援を提供していますが、ある企業経営者の方からこんな事を相談されました。
「私のITスキルが低いので、DX戦略は少し知見のある役員に任せているが、実績も効果も正直なところ良く分からない」
真意を確認すると、自社のデジタル化の現状が分からないし、この先どうすればよいのか考えられないということでした。
現状を知らずして経営判断など出来るわけもありませんし、経営判断が必要な事項を見出すことすら出来ません。
経営者のためのIT/DXアドバイザーサービス
声を掛けてくださった社長をトライアルで支援させていただいたところ、過去の慣習に囚われていた現実と、デジタル化が必要な本当の意義を理解していただくことができ、定期的な面談を通じてデジタルに対する苦手意識払拭していただけました。
この経験から「経営者のためのIT/DXアドバイザリーサービス」をメニュー化し提供を開始しました。
DX推進をアウトソーシングしていただくバーチャルCDO/CIOサービスと異なり、経営メンバーに対してデジタルスキルの強化と戦略や戦術策の支援を直接行う、経営者のためのデジタル化指南役です。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥とはよく言ったものですが、プライドが邪魔してITやDXの事を社員に聞けないという経営者の方を支援いたします。
デジタル化したくても何から始めて良いのか分からないという経営者の方は一度ご相談ください。