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OneDriveを利用したPPAP対策のススメ

Microsoft 365 活用・セキュリティメモ

パスワード付きZIPファイルをメールで送り、別メールでパスワードを送る――いわゆる「PPAP」と呼ばれるこの慣行、御社ではまだ続いていませんか?実はMicrosoft365を導入済みであれば、追加費用ゼロでPPAP対策ができます。

PPAPとは何か、なぜ問題なのか

PPAPとは、メールでファイルを送る際に以下の手順を踏む慣行のことです。

  1. Password付きZIPファイルを送る
  2. Passwordを別メールで送る
  3. Ango(暗号化)
  4. Protocol(プロトコル)

この方法は長年「セキュリティ対策」として広く使われてきました。しかし実態はほぼ無意味なセキュリティ対策です。

パスワード付きZIPと解答メールを同じ経路(メール)で送っているため、メールが盗聴された場合は両方が漏洩します。また多くのセキュリティソフトはZIPファイルの中身をスキャンできないため、マルウェアの温床になりやすいという問題もあります。

2020年に平井デジタル大臣(当時)がPPAP廃止を宣言して以降、政府機関・大企業を中心にPPAP廃止の動きが加速しています。しかし中小企業では今もPPAPが使われているケースが多いのが現実です。

PPAP対策ツールは費用がかかる

PPAP対策として、メールサーバーやメールサービスと連携した専用ツールが複数提供されています。これらは社内のメール環境と統合でき、管理が一元化できる点が優れています。

ただしメールアドレス数に応じた月額費用が発生します。社員が増えるほどコストが上がるため、人数の多い企業ほど費用負担が重くなります。

Microsoft365のOneDriveで追加費用ゼロのPPAP対策ができる

実はMicrosoft365のBusiness StandardまたはBusiness Premiumを契約している企業であれば、OneDriveの共有機能を使うだけでPPAP対策が実現できます。追加費用は一切不要です。

OneDriveの共有機能でできること

  • 共有リンクをメールに貼り付けて送信する(ファイルをメールに添付しない)
  • リンクへのアクセス権を設定できる(編集可能・読み取り専用)
  • 公開期限を設定できる(例:3日後にリンクを無効化)
  • パスワードを設定できる(リンクを知っていても認証が必要)

具体的な手順

  1. OneDriveにファイルをアップロード
  2. ファイルを右クリック→「共有」をクリック
  3. リンクの設定」でアクセス権・期限・パスワードを設定
  4. 生成されたリンクをメール本文に貼り付けて送信
  5. 受信者はリンクをクリックして認証後にファイルにアクセス

ZIPファイルを作る必要も、パスワードを別メールで送る必要もありません。

専用ツールとの比較

項目 専用PPAPツール OneDrive共有
追加費用 メールアドレス数×月額 不要
統合管理 ✅ 一元管理可能 ⚠️ 手動運用
利便性 ✅ 自動化可能 ⚠️ 手順が必要
導入の手間 ⚠️ 設定が必要 ✅ すぐ使える
対象 全社一律 個別対応

専用ツールの方が統合管理・利便性は優れています。ただしコストをかけずに今すぐPPAPをやめたいという企業には、OneDriveの共有機能が現実的な選択肢です。

注意点:行政機関・金融機関ではリンクが開けない場合がある

行政機関・自治体・金融機関など、デジタル化への対応が遅れている組織では、セキュリティ機器がOneDriveのリンクをブロックしているケースがあります。

実際にbitgateで最近経験した事例をご紹介します。

賃金台帳などの個人情報を含む書類をハローワークに提出する際、OneDriveの共有リンクで送付したところ「リンクが開けない」と連絡が来ました。ハローワーク側でセキュアに添付ファイルを受け取る仕組みが整っておらず、結果として「紙を持参するか、PPAPで対応するしかない」という状況になりました。

賃金台帳は立派な個人情報です。行政機関こそセキュアなデータ授受の仕組みを整えてほしいと感じた出来事でした。

注意:
送付先の環境によってはOneDriveリンクが使えない場合があります。初めて共有リンクを送る相手には、事前に確認するか、開けなかった場合の代替手段を用意しておくことをお勧めします。

まとめ

  • PPAPは実質的なセキュリティ効果が低く廃止が推奨されている
  • 専用のPPAP対策ツールはコストがかかる
  • Microsoft365のOneDriveを使えば追加費用ゼロでPPAP対策が可能
  • アクセス権・公開期限・パスワードの設定ができる
  • ただし行政機関・金融機関ではリンクが開けない場合があるため注意
結論:
Microsoft365を導入しているならOneDriveの共有機能を使わないと損です。追加費用ゼロで今すぐPPAP対策ができます。まずは社内の1部門から試してみてください。

Microsoft365の活用でお困りの方へ

Microsoft365を導入しているのにOneDriveを活用できていない企業様は、ぜひbitgateにご相談ください。OneDriveの活用方法から社内ルールの整備まで、伴走支援します。

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