DXとIT化の違いについて

ITコンサルティング会社が良く語るDXとIT化の違い

DXIT化は良く混同して語られるため、実はよく分からないと言う声を良く耳にします。

IT化はデジタル化とも言われ、一般的にはITを駆使して業務改善することを指します。

一方のDXは、IT化で今までより良い方向に変化すると言う概念です。

なのでIT化でもたらす効果を明確に目標設定し、変化に取り組んでいるか否いかの違いにしか過ぎません。

経産省がDXレポートを発表するまでは、デジタル化によるソリューションも多くは、『〇〇システムを導入した!』、『最新の〇〇ツールを採用した』と言ったモノを買っただけの設備投資色が強く、効果測定などのレビューをしない中小企業がほとんどでした。

そして中小企業がDXに取り組む際に、経営陣が悩みとしてあげる要素にリソース不足があります。

リソースとは「人材」と「時間」です。

人材不足は日本全体の問題でもあり、システムエンジニア職は十数年前から慢性的なリソース不足に陥っていますし、同じ様な職種は多々あります。

そしてギリギリの人材しかいないことで、本格的な改善や新たなに取り組みに時間を掛けられないと言う問題もあるあるです。

これらの解決のために、大手のIT系コンサル会社は過去の導入事例とテンプレート化されたソリューションメニューで、「時間を掛けずスムーズに最適なシステムを導入」という触れ込みで宣伝しています。

ではどんな仕組みでDXが実現できたのでしょうか?

ある企業の例では、

  • 個人任せのスケジュール管理をグループウェアで共有し、効率化を実現!
  • 紙で管理していた顧客情報をデータベース化し、過去情報の検索が瞬時に出来るようになり、効率化を実現!

と言った内容を紹介してしています。

これってIT化では??と思ってしまう様な内容ですが、デジタル化によって効率が良くなり、IT化する前と後でどれだけ変化したか?をレビューしていたなら、DXと言っても良いという事になります。

情報システム部門のない、多くの中小企業の場合はこれで十分だと思いますが、個人的にはIT化なりDXに取り組むなら、先に上げたリソース不足問題にも切り込むべきと経営者の方にお伝えしています。

システムやツールは一時的に効率化を図れますが、やがて形骸化、陳腐化してしまい見直しが必要になります。

本当のDXは変化に対応し続けることであると思いますので、人材不足問題も取り組んでおくべきです。

ビットゲイトでは各種アドバイザーメニューを通じて、従業員のスキルアップすることでリソース問題にも取り組めることを提案しています。

また、システムベンダーやITコンサル会社の提案レビューも行なっております。

IT化、DX推進でもし気になる事があれば、まずは気兼ねなくお問い合わせください。